先日訪れた服飾専門学校は今年の新入生が昨年に比べ40%増の見込みだと言っていた。大きなコンテストで先輩が賞を獲ったのがPRになったと学校長は話してくれた。
別の日に取材した縫製工場では、深く取り組んでいる国内コレクションブランドの海外ショーに若手ミシンオペレーターがフィッターとして同行した。「貴重な体験。ぜひ挑戦したい」とまっすぐに語ってくれたのが印象的だった。聞くと、そのオペレーターは先の専門学校の卒業生だった。
これから夢をかなえようと学ぶ人、社会に出てから夢を実現させる人など様々。これから夢を見つける人もいれば、忘れていた夢を思い出してかなえたいと思いを新たにする人もいるかもしれない。
春は学生にとっても社会人にとっても、変化の季節。環境の変化に翻弄(ほんろう)され、疲れてしまうこともあるだろう。そんな時、ほんの少しだけ、自分の思い描く夢について思いを巡らしてみるのもいいだろう。
(森)