「商品1点1点ではなくカテゴリーを横断して〝世界観〟を感じて頂くことが大事」というクラシコム。「世界観への共感」が、同社のサイトが提案する暮らしに引かれるファンを増やしている。
共感や感動に注目してビジネスを広げるところが増えている。「フランフラン」は顧客と同様にブランドのファンであるスタッフが、ユーザーのUGC(ユーザー生成コンテンツ)に向き合って、双方向のコミュニケーションを進め、可愛さを込めた商品開発に注力している。企画に注ぎ込んでいるのが、〝心の高鳴り〟だ。小型扇風機の大ヒットにもつながった。ファンコミュニティーも強めていき、心くすぐる提案を強化していく。
「フェイラー」のブランドメッセージは「心はいつだって踊れる。」。商品の色柄や素材の風合いから膨らむイメージをブランド発信に活用し、商品の機能だけでなく〝情緒的価値〟をいかに感じてもらうかに力を入れている。これが見事に実り、好調ぶりが目立つ。
ブランドの商品やサービスだけでなく、いかに共感、感動を提供し、ブランドに引き込んでいくか、心を動かすことが重みを増している。
(武)