《視点》「初老ジャパン」

2024/08/30 06:23 更新


 パリ五輪の総合馬術団体で銅メダルを獲得した日本代表チームの愛称「初老ジャパン」に違和感を感じた。メンバーの平均年齢は41.5歳で、最高齢の選手が48歳。「初老」は他の競技に比べて選手の年齢が高いことをメンバーが自嘲して自ら称したものだが、40代を初老と呼ぶのは早過ぎ、言葉の使い方が間違っていると思った。40代が初老ならば、50代後半の記者はどう分類されるのだろう。

 しかし、言葉の使い方は誤りではなかった。辞書で調べたところ、初老は「40歳の異称」との記述。別の辞書では「現代では50歳前後~60歳前後を指すことが多い」という。ただし、個人的だが、記者は体力の衰えを感じる時はあるとはいえ、自分を初老と思ったことはない。

 50歳を超えても活躍する多くのロックミュージシャンを初老と見る人はどれだけいるだろうか。年齢の感じ方は人それぞれ。若い時からの感性を保つ60歳以上の人たちはますます増えている。年代を一括りにして、定義付けるのはやめた方がいいかもしれない。

(有)



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