先日、外国人留学生採用促進のセミナーに参加した。外国人を採用する企業と外国人従業員との対談など興味深い内容だったが、セミナーの最後にあった現役外国人留学生のディスカッションで気になるテーマがあった。それは日本と海外での就職活動の違いだ。
日本の就活での疑問点について、インドネシア出身の留学生が「日本はなぜこんなに面接の回数が多いのか」と話していた。インドネシアは基本1回で採用・不採用が決まるらしい。さらに「日本では1次面接と2次面接でほとんど同じ質問をされることが多い」とも。セミナー参加者からドッと笑いが起きたのは、共感する部分が少なからずあったからだろう。
確かに今年取材した就活中の日本人学生はある企業で、「面接が10回近くあった」と話していた。回数が多く、さらに類似の質問ばかりされたのでは学生も消耗してしまう。
複数回の面接を行うことで求める人材の採用につながるケースも多いと思う。ただ、今後外国人材の採用が増えることを考えると、選考方法を見直すことも必要だろう。
(森)