《視点》情報を立体的に

2021/08/27 06:23 更新


 ネットで、ドラム式洗濯機を買った。私が気になっていた機種と比べ、家人は大きめサイズを希望。ドラム式によくあるトラブルとして、届いてみたら大きすぎて洗面所に入らないという事例をネットで見かけていたので、家人もサイズを測り、「入るから」というので、大きめタイプを購入した。

 いざ到着してみると、デカい。入りはするが、洗面所のドアと洗濯機のドアを開けると、人が通れないどころか、作業もままならないので、ドアは外すことに。それでも、狭い洗面所ですさまじい存在感を放つので、注文しておいた洗濯機ラックは返品しようかと考えているところだ。

 もし店頭で他の機種と並んでいるのを見ていたら「これは大きすぎるよ」と却下していたのではないかと思う。

 ネット上でもサイズは記載されているが、体感としてそれはどのようなボリュームなのか、動線に配慮した場合どうなのか、数字だけでは見えない情報こそ、大事だなと学んだ。インテリアショップで、3DやVR(仮想現実)を活用した接客が進んでいるのもそのためだろう。

 ファッションにおいても、販売員や購入者の身長と照らし合わせたリアルなコメントや画像は参考になる。プラスアルファがあってこそ、単なるスペックが立体的な情報になるのだなと感じる。

(維)



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