《視点》筋トレと古典

2020/08/11 06:23 更新


 最近、40代の経営者をインタビューしていて気付いたことがある。彼らに共通するのが〝筋トレ〟と〝古典読書〟なのだ。取材の最後に「趣味は何ですか」と尋ねると、決まってこの二つが出てくる。

 ウェートトレーニングは、骨格筋の出力や持久力の維持向上などを通じて、日頃のマネジメントの激務に必須の気力と体力を充実させる。コロナ禍の中で、フィットネスジムが休業であっても「自宅でトレーニングできるように機材を揃えた」という人も少なくない。

 古典を愛読する若い経営者も多い。17世紀のオランダの哲学者、スピノザの『エチカ』や、ローマ帝国の政治家、哲学者のセネカの『人生の短さについて』などが挙げられる。これらは折に触れ、何度も読み返すのだと言う。スピノザは「本質を形(エイドス)として固定するのではなく、環境や関係性、時代によって変化する力(コナトゥス)ととらえるべき」と説き。セネカは「人生は短くない。過ごし方次第だ」と語り掛ける。

 今、経営環境は未曽有の事態を迎えている。資本となる自らの身体を鍛えるとともに、時の試練を乗り越えた古典に学ぶ姿勢が経営者に欠かせない。

(民)


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