コスメの購入で、若い世代を中心に高単価の商品を求める傾向が強まっているという。物価高で消費を控える流れがあるにもかかわらず、買い物に失敗したくないとの思いがあると「アットコスメ」は分析する。
25年上半期の口コミで支持された優れた商品を表彰するアットコスメ総合大賞にはシャンプーが選ばれた。その価格は税抜き1600円。セルフ販売店でのシャンプーの売れ筋は700～800円だそうだが、同社のアンケ―トでは1本1501円以上のシャンプー、コンディショナーを使用していると回答した人が全体の46.2％を占めた。
受賞した商品は機能や品質など、実際に使ってみるとすぐに実感できるだけの内容を伴っているという。成分や効果を以前にも増して重視するようになっているそうだ。昨年の総合大賞にはメイク落としのクレンジング商品が選ばれたが、メイク落としにもかかわらず、香りを楽しめるものだった。クレンジングのわずかな時間でも心地良さを重要視する人は多いようだ。
納得できるものを選ぶ。消費者の選択眼はますますシビアになっている。
（武）
