25年春にスタートした岡山・児島発のジーンズブランド「オモトデニム」(岸屋運営、岡山県倉敷市)が順調に売り上げを伸ばしている。海外への輸出、児島ジーンズストリートにある直営店どちらも計画を上回る勢いだ。26年6月には国内販売先の小売店と共同で児島に縫製工場を設け、物作りの安定化も図っている。
(小畔能貴)
立ち上げから輸出重視
ブランド立ち上げ時から合同展「ザ・ユニオン・ベルリン」に出展するなど、海外輸出を重視する。原料からこだわり抜いたオリジナルのセルビッジデニムを使った国産ジーンズを強みに、海外の販売先は前年比倍近い40軒になった。海外が卸売りの6割を占め、国内を上回っている。欧米向けが多いが、アジアも伸びている。8月にバンコクの小売店で期間限定店を出したところ、予想以上の売上高になった。結果が良かったので通常の取引も始まるなど、新規開拓も進んでいる。「リピート受注も多く、海外はまだまだ伸びしろを実感している」(岸本裕樹代表)ところだ。
日本のセルビッジデニムは世界的に評価が高く、供給が追い付いていない状況だが、「年間単位で先行発注はしている」。機屋との取り組みも広げて対応を進めている。
手間のかかるビンテージ系のジーンズを縫う工場も不足気味なことから、取引先の小売店と協力して縫製工場を立ち上げた。

生産背景を伝える
ミシン13台を導入し、丸縫いができる体制を整え、3人がミシンを踏んでいる。
現在は試験稼働中で、これからさらに人材獲得・育成を進めていく。「自社製品を縫う工場があることで、販売先に生産背景がしっかりと伝えられるし、強く信頼してもらえる」と効果を話す。
児島ジーンズストリートの直営店は26年3月にブランドの旗艦店に位置付けて開設した。吹き抜けのある2階建ての開放感のある路面店だ。「売れ行きは順調。ジーンズストリートそのものに集客力があるし、来店客の中にインバウンドも目立つ」と振り返る。
会社として初年度は当初計画を上回る売上高だった。「今期(27年2月期)も小売り、卸(輸出含む)ともに伸びていて、増収を見通している」と手応えを話す。
