カジュアルウェアの検品・仕上げを担うアシッドハウス(岡山県倉敷市、長尾敦代表)は、9月からデニム製品の加工工場を稼働させた。ジーンズをはじめとする製品にアタリを付けるスリ加工などドライプロセスを手掛けるもの。自社ブランドEC、縫製部門稼働に続く新たなチャレンジになる。
デニム製品の加工は、「創業時からやりたかったこと」(長尾代表)だ。地元の児島の業者のデニム加工技術は国内外で評価が高い。こうした加工業者と連携しながら物作りをしている。「オリジナリティーのある加工も打ち出したい」とし、自社ブランドでその具体化にも取り組んでいく。
畳縁製造卸の松井織物(岡山県倉敷市)の建物を借り、加工工場を実現した。表面を削るグラインダーやシェービングなどの設備を一通り揃え、「サンドブラスト以外の加工は全てできる」状態になった。リメイク加工も可能だ。現在は職人が2人だが、「10月に2人が加わり、年内には5、6人になる見通し」だ。
同社は、23年にジーンズカジュアル産地の岡山・児島の物作りを支えようと検品・仕上げから創業。24年には広い場所に移転するとともに設備を増強し、現在は20人体制で月間1万5000点ほどを検品・仕上げしている。
ジーンズなどデニム製品が中心の自社ブランドも好調で、会社全体の売り上げをけん引している。自社の縫製部門を生かし、児島の加工職人と協業したユニークな提案も繰り出している。
「アシッドハウス」の公式ECでのみ販売しており、SNSもうまく活用して伸ばし続けている。26年からは海外受注にも対応(発送)するようにし、海外受注も増えてきた。
事業が広がってきた中で「会社の将来を支えていく人材の獲得・育成にもっと注力していきたい」と今後の抱負を話す。