《視点》偶然を価値に変える力

2026/11/05 06:23 更新NEW!


 今年は偶然の出会いや出来事を大切にしている。そこから思いがけない発見や新しい可能性が生まれるかもしれないからだ。それを「セレンディピティー」というらしい。

 例えば、目的のない本屋巡りが思いがけず自分の視野を広げてくれたことがある。何となく本屋の中を歩いていたら、1冊の本が目に留まった。表紙の言葉に引かれてページをめくると、最近仕事で悩んでいたことへのヒントが書かれていた。自分では思いつかなかった考え方に出会い、悩みを別の角度から捉えられるようになった。

 ビジネスでもセレンディピティーは重要といえるだろう。ある企業は自社製品を売り込むために展示会へ出展。別の目的で来場していた異業種の担当者と話したところ、自社の技術が相手の業界の課題解決に役立つと分かり、共同開発が始まったという。その企業は単に運が良いのではなく、偶然の出会いを価値に変える力があったということ。偶然の発見から得た気付きを見逃さず、具体的な行動につなげられる環境作りが大切だ。

(坂)



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