新型コロナウイルス感染拡大の影響で、自宅でテレワークする機会が増えた。自宅でノートパソコンを開くと、5歳の娘が目を輝かせて近寄って来る。
マウスやキーボードを触り、モニターのカーソルが動き変化するのを面白がる。ふだんなかなかスマホを離さず、注意しなければユーチューブをずっと見続ける娘が、スマホより先に世に出たパソコンに興味を持つ姿を、「順番は逆なのに」と面白がった。
振り返れば、昔のテレビゲーム機がコンパクトになってヒットしたり、名作と言われた映画が何度もリメイクされて話題になるなど、過去にはやったものをアレンジして提案する動きは少なくない。ファッションにもこうした手法は以前から見られる。
かつては店でしか入手できない情報を求め、店に人が集まっていたが、今はSNSが定着し、発信された画像をもとに来店がある。ある意味でこれも逆になったわけだが、接客を通じて商品の魅力や奥深さを伝えることはこれからもますます重要になると思う。この努力が店やブランドのファン作りとして実る。コロナで客数回復に時間がかかる中、客単価アップにもつながる。
(畔)