《視点》意味のある消費

2020/05/28 06:23 更新


 先月迎えた誕生日に、友人たちから花束が届いた。殺風景な部屋に飾られた花は、在宅時間が長くなった今、その存在のありがたみをいつも以上に感じる。

 花の業界も新型コロナウイルスの影響を大きく受けた。結婚式や、この時期ならではの卒業、入学・入社、歓送会、母の日などイベントが激減した。結果、多くの花が廃棄されているという。

 廃棄される花をドライフラワーにして装飾品としてよみがえらせる〝フラワーサイクリスト〟として活動する河島春佳さんを以前、取材した。河島さんは今、行き場を失った花を救おうと、花農家と協力し、販売を始めている。

 大型連休中に注文した花が5月下旬になって届き始めた。誕生日に頂いた花は1カ月たち、だいぶ枯れ始めていた。今、花農家から届いた花がその場所を受け継いでいる。

 生産者や業者は様々な手段で、いまの危機を乗り越えようとしている。個人でできる範囲は限られるが、消費をするならば意味のある消費をしたい。数年前から盛り上がり始めたエシカル(倫理的な)消費の機運は、新型コロナウイルスの危機的な状況下で、実践的なものに変わっていくのではないかと、期待も込めて願う。

(壁)


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