《視点》温暖化

2019/12/04 06:23 更新


 台風や大雨による被害の範囲と規模が年々拡大している。日本周辺の海水の温度が上昇し、台風が勢力を維持したまま上陸することが、大型化の原因だそう。加えて気になっているのは、台風の発生時の変化と雨量。赤道付近で既に大型化、北上に伴って上陸前から豪雨の範囲が広い。

 振り返ってみると、7月は梅雨明けが遅れ低温が続くが、一転して8月は猛暑、9、10月も高温が続いた。運動会や結婚式が多い10月は天候不順だった。今年の夏は8月から、秋は11月からにずれ込んだ印象で、従来の四季の変化に合わせて販売計画を立てているファッション業界への影響も大きかった。

 台風の大型化は、地球温暖化が原因とみられる異常気象の一つ。ベネチアの高潮による浸水被害、45度以上を記録した欧州の熱波など、全世界で温暖化による異常気象が広がっている。

 SDGs(持続可能な開発目標)が掲げる気候変動への具体的な対策は、まさに待ったなしの状況。根本的な解決には浪費型の消費や生活を改める必要があり、政府や企業だけでなく、自らに関わる身近な問題と実感する。

(陽)



この記事に関連する記事