新興国の変化は早いというが、2年ぶりに訪れたインドネシアのジャカルタで、それをまざまざと感じた。まずはキャッシュレス決算の普及だ。空港内では多くの店頭でキャッシュレス決済なら10%引き、30%引きなどのPOP(店頭広告)が置かれている。あいにく上限はあるようだが、使用している駐在員にも多く出会った。また、世界最悪レベルと称されていた渋滞も幾分ましになってきたようだ。ナンバープレート末尾の数字による交通規制の範囲拡大の影響が大きく、日本が関わったMRT(都市高速鉄道)の運行開始など公共交通機関の広がりもあるだろう。
ファッションでは女性が頭に巻くヒジャブを着ける人が増えたようで、おしゃれとして楽しんでいる人も多いという。若者が多いのがこの国の特徴でもあり、もちろんファッションに関心のある人も多い。
アジアでビジネスを展開する上では、新興国ならではの早い環境変化への対応が不可欠。政治・経済だけでなく、現地の若者文化など様々なところにアンテナを張っておくことが日本以上に求められるはずだ。
(騎)