「環境にどれだけ負荷がかかるか」が素材や製品化で、大きな判断要素になりつつある。マイクロプラスチックの海洋汚染や地球温暖化での二酸化炭素排出の影響などが大きくクローズアップされる中で、環境負荷がキーワードになってきたというわけだ。
環境負荷には様々な要素がある。天然繊維や化合繊で原料を作りだすチェーン全体でいかに環境を汚さないか。あるいは生地や製品を作る時に、電気などのエネルギー、そして水をどれだけ使うのか。さらには運搬するときのエネルギー量、二酸化炭素の排出量などにも目がいく。
要するに農場や牧場、あるいは化学工場から売り場までのトータルな環境コストの産出がポイントになるということだ。
出来上がったグローバル生産や化学薬品使用を簡単には変えられないが、環境負荷をどう減らすかが今後の企業方針を見る上で重要な要素になるだろう。
(浅)