《視点》隣国の悩み

2019/08/20 06:23 更新


 日韓関係の悪化が政治から経済へと波及しているが、一方で韓国のファッション関連企業は日本への関心を強めている。先日も財閥系大手企業の担当者が来日し「日本のSPA(製造小売業)の強さの秘訣(ひけつ)」を調査していた。話を聞くと、「ザラ」や「H&M」「ユニクロ」を目指してブランドを開発したものの「大きな赤字で、他のブランドの利益を食いつぶしている」状況だと言う。

 グローバル競争のなかでは、似たようなブランドは淘汰(とうた)される。無駄な競争はやめるか、独自のビジネスモデルを一から作った方がいいのでは、とアドバイスした。

 起業家精神にあふれた若いクリエイター、何でも揃う東大門市場、大邱のような素材産地、さらには世界の市場に向けた越境ECのプラットフォームもある。多くの財閥系企業は何でも自前でやりたがるが、他の国や地域にはない特色を組み合わせることで、新しいビジネスモデルが見えてくる。

 考えてみれば、これは業績悪化に苦心する日本の多くの企業にも当てはまる。デジタルやコンサルタントに頼ってばかりではなく、自らの力で魅力ある製品と独自のビジネスモデルを創造する。そこにしか活路はないだろう。

(矢)


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