デザイナーブランドの19~20年秋冬のトレンドは、80年代の要素が色濃い。肩の大きさや形、肩からウエストにかけてのライン、ネックラインと襟の作り方などに、こんな服持ってたなと思い出すものが多い。たくさんの着ない服を収納する物理的余裕もなく、ささっと片付けるのも得意なので、とっくの昔に手放し、頭の中にだけ残っている。
確か92年ごろ、スーツケースいっぱいに着ない服をつめ込んでリサイクルショップに売りに行ったことがある。ほとんど引き取ってもらえたが、ジャケット類だけはだめだった。80年代のシルエットはもう売れないという判断。それが今、戻って来ている。もちろん、あのころのシルエットそのままではないけれど。
これまで手放した服を何とかして保存しておけばよかったと思うこともしばしば。近年は特にその思いが強くなった。そうすればこの40年以上の様々な流行やデザイナーの試みを振り返ることができたのに。実際にはコンテナ倉庫でも借りないと無理な話だし、仕方がない。でも、ああ、あの服たち。
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