《視点》保守的になってはいけない

2018/01/04 04:00 更新


 新しい年を迎えた。新年の抱負と言うと、堅苦しくなるが、最近自戒を込めて考えているのが、保守的になってはいけないということ。年を重ねるにつれて、新しいことに踏み出すのが面倒になりがち。誰かに何かを指摘されても、「そんなことは知っている」「とっくの昔に経験した」と素直に聞き入れない。まずい兆候だ。

 新たな事象に目を背け、革新的なテクノロジーを敬遠する。そんな企業が、時代から取り残され、ステージから退場した例は枚挙にいとまがない。これは人間関係でもビジネスでも同じこと。進化し、勉強しなければ置いていかれるばかりだ。

 これまで成功してきたからと言って、今後も成功するとは限らない。むしろ過去の成功体験は、今のように技術革新が急速に進む時代にはむしろ足かせになってしまう。ちまたで騒がれる「第四次産業革命」。革命と呼べるかどうかは未来の歴史家の判断に委ねるとして、世の中が大きく変わることだけは確かだ。保守的にならず、まずは新しいことに踏み出す。今年はこれで行こう。

(稲)



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