レディスと比べると変化があまりないのではと思えるメンズだが、「たんすの中身は、20年前とは全然違いますよ」と洋品メーカーの男性社員から聞いた。特に洋品でその傾向が顕著という。
例えば紳士靴下。不動の定番だったクルー丈だが、ここ数年で、スニーカーに合わせるようなショート丈や靴から見えないカバータイプが主流になった。春夏だけでなく、秋冬でも定番化しつつある。
アンダーウェアは長年の定番だった布帛トランクスからボクサーパンツへと変わった。大人だけでなく、幼稚園・保育園児や小学生も、ボクサーが定番化しているという。アンダーウェアは綿から合繊が主流になったのも大きな変化だ。
ナイトウェアを見ても、布帛のシャツパジャマからスウェットやTシャツなどルームウェア・ラウンジウェア感覚のものへと大きくシフトした。
日々の取材では、前シーズンや前年との違いに目を向けてしまいがちだが、大きくゆっくり動くトレンドもある。目先の変化にだけとらわれては、時代をとらえられない。
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