ビンテージへのこだわりが強いアメリカンカジュアルブランドの展示会を取材した。複数の芸能人が目を輝かせて試着を繰り返し個人発注している姿を見て、アメカジ人気を再確認した。展示会で芸能人を見たのは久々だ。もちろん、お忍びで来ているのだろうから会う機会も少ないが。
上野・アメ横の高架下に並ぶアメカジショップもインバウンド需要でにぎわっている。よく取材するアメカジブランドも、ここ数年で欧州やアジアなど、海外の卸先を開拓している。韓国やタイなどでも、日本発のアメカジ・アメトラブランドの人気が再燃しているという。
人気の背景には古着ブームがある。数年前に世界的なビンテージコレクターを取材した際、雑誌の表紙を飾るような超レアモノは資産価値が高く、アジアの富裕層から投資対象として見られていると聞いて驚いた記憶がある。最近は芸能人が私物の古着を持ち寄り、めでながら語り合い、酒を飲むテレビ番組まである。
10年ほど前のアメカジ業界は、うんちく好きのおじさんマニアだけに偏愛されるニッチな存在になりかけていた。それが今では古着をきっかけに、ルーツになっているブランドを若い世代が深掘りし始め、新たなファンまで生まれている。一過性のブームで終わらないように、物作りなども含めた魅力を次世代に受け継いで行ってほしい。
