ヴィブラムジャパン 古着屋でソール張り替えイベントを開催 修理企業と組み

2023/10/13 14:00 更新


技術者が客とソールの種類や直し方を話し合って受注、4~6週間後に納品する

 「ヴィブラム」ソールで自分だけの一足を楽しもう――。ヴィブラムジャパンは今秋、渋谷のビンテージストア「フロント11201」の神山町店と、靴修理の2企業と協業し、ソールを張り替えるリペアイベントを開いている。

 伊ヴィブラムが製造する高機能ソールを輸入卸するジャパン社が、消費者向けイベントを開くのは初めて。自社サイトやSNSを通じたキャンペーン「リペア・イフ・ユー・ケア」で、リペアは廃棄を減らす持続可能な方法の一つと啓発しているが、擦り減ったソールを張り替えて履き続けられることを知らない人は多い。ヴィブラムソールの普及に向け、手持ちの靴をカスタマイズするイベントを企画した。フロント11201は、米ニューヨークを拠点にする古着屋で、ビンテージ製品を扱う。ヴィブラムジャパンは「修理して着続けるリテラシーを持った客層が多い店と組むことで、成功事例を作りたい」考え。

 修理するのは、伊ヴィブラムが認定する2企業。靴修理のリッシュと、登山靴を専門にするナカダ商会の技術者が、依頼者に約15分間カウンセリングし、ソールの種類や直し方を決めていく。日時は10月の週末を中心に5日間設け、前半の3日間で30人が利用、後半も予約枠はほぼ埋まった。革靴、スニーカーを問わず受け付け、価格はヴィブラムソール込みで1万円から。

履けなかったビンテージスニーカーを現代的なシャークソールでカスタマイズへ
自分らしい一足に変身

 店内の特設ブースには、機能に応じてラバーのコンパウンド(配合)が異なるソールを揃えた。合計100種を超えるソールが選べる。ビンテージのレザースニーカーを持って来店した客は、「ゴムが劣化して履けなかったが、アッパーをそのまま使って普段使いできるのはうれしい」と話す。

特設ブースにはゴムの配合によって異なる機能、カラフルなバリエーションも楽しめるソールを展示

 同社は今後、小売店の依頼があれば、積極的にリペアイベントの開催を検討する。リッシュ、ナカダ商会も、より多くの企業と組んで利用者を増やしていきたいという。

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