「ヴァレンティノ」 北京でオートクチュール披露

2019/11/15 11:00 更新


 「ヴァレンティノ」は、北京・三里屯にできた旗艦店のオープンを記念して、世界遺産の頤和園の近くに位置するアマンサマーパレス北京で、オートクチュールコレクション「デイドリーム」を発表した。シーズンごとに発表しているオートクチュールとは別に、特別なコレクションを作った。

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 白昼夢を意味するタイトルの通り、コレクションはファンタジーに富んでいる。イタリアンルネサンスと豪華絢爛(けんらん)な中国のアートが混然一体となった華やかなドレスが揃った。

 ブランドを象徴する赤いドレスには、濃淡のピンクのリボンをびっしりと飾ったり、大小のフリルを重ねたり。光沢のガウンドレスやブロケードのテントドレスからは、シノワズリの妖艶(ようえん)なムードが漂ってくる。どれも豊かな量感があり、金糸やビジューがふんだんに飾られている。華やかなドレスが求められる中国市場を意識したラインが勢揃いした。

 新店の売り場面積は417平方メートル。デジタルとストリートに精通したジェネレーションが持つ都会的なスピリットや、オートクチュールメゾンならではのルーツやその価値、さらに現在のクリエイションを併せ持つ多様性がテーマになっている。

北京で発表したオートクチュールコレクション

(写真はヴァレンティノ提供)



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