【サンフランシスコ=立野啓子通信員】米大手小売業の23年度(23年2月~24年1月)決算は、27社合計の売上高が前期比4.2%増となった。消費者物価は3.4%上がり、前年度の6.5%より沈静化しているが、高金利が続いて先行き不透明ななか、消費が減速している。
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増収は13社、減収が14社。物流費は低下したが人件費が上昇、在庫調整が進み、増益は14社だった。前年は赤字だったSPA(製造小売業)最大手のギャップと百貨店のコールズは、いずれも新CEO(最高経営責任者)の下、黒字に転換した。企業間格差が大きく、好調組はバリュー価格を提供する大手オフプライスストアと、価格だけでなく利便性を提供するウォルマート、強いブランドを持つ大手専門店だ。
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