百貨店婦人服オーセンティック5月の売り場観測 普段使いしやすい服が人気

2024/05/31 15:00 更新会員限定


 外出機会の増加や気温の上昇で、夏物の需要が活発化した。春物のジャケットに代わって、夏物のブラウス、シャツが浮上しており、羽織る感覚のアイテムが良かった。シアー素材やレースなど透け感や刺繍で華やかさを演出した商品が動いた。ストレッチ性、洗える、しわになりにくい機能性といった普段使いできるアイテムが人気だった。6月は上旬に顧客向けのセールのほか、クリアランスセールが28日から始まる店舗が多い。セールは短期集中型で、夏物や晩夏初秋物の正価品を強化している。(価格は税込み)

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高島屋日本橋店4階

ブラウスの構成比が高まる

 売り上げは6%増。ブラウス、シャツ、ニットアイテムの夏物が売れた。ワンピースが前年並みだったが、スカートが良かった。売り上げ構成比はブラウスが19%、スカートが14%に高まった。カジュアルでリラックス感のある素材、デザインに集中した。インポートや国内プレタ系ブランドといった高価格帯が先行しており、サマーニットのプルオーバーとタイトスカートなどの組み合わせが良い。6月は「トラベルフレンドリー」をテーマにサマードレスの打ち出しを強める。セール期に向けては、Tシャツやジレを中心に正価品の投入量を増やす。

クリスウェブ佳子さんと協業したツイストフロントのリブニットトップ3万800円、透け感あるチュールに刺繍したスカート6万9400円「レキップ」
マキシ丈のベルテッドタックワンピース4万6200円「シーズンスタイルラボ」

京王百貨店新宿店4階

清涼感あるパンツ売れる

 全館の客数が増え、2ケタの売り上げ増だった。カード会員が20%増、ふり客が10%増で夏物が売れた。半袖Tシャツなどカットソートップが26%増、羽織りタイプが良かったブラウスが13%増だった。パンツは36%増で、ストレッチや清涼感のある素材使いが売れた。デイリーカジュアル強化の一環で2月に改装し、ブランド集積が高まったLサイズが押し上げた。インバウンドも伸びており、日本製を求める客が多かった。6月は友の会などの優待による誘客と連動したサイズ企画などのフェアを実施する。

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