気温が低い日が多く、春物の売り上げが苦戦した3月を巻き返す。推すアイテムはサマーニットのトップやジャケット、デニムアイテム、ドレス、個性的な柄のパンツなど店によって様々。素材はシアーが目立ち、涼やかでリラックス感のあるリネンも良さそう。協業や別注のアイテムを充実したり、期間限定店を開いて話題も喚起する。3月に売り切れなかった春物を消化するためにも、丁寧な接客を意識するという店も散見された。(価格はすべて税込み)
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ドゥーズィエムクラスルミネ有楽町店
天然素材やアースカラー
リネンのサマーニットベストや、アースカラーのドレスなど、リラックスしながらも上品で女性らしいアイテムを提案する。光沢感のあるコットン・リネンのジャンプスーツはサファリシャツ風のデザインがポイントだ。ベルトで絞ったウエストや、胸元と手首の大ぶりなアクセサリー、足元の華奢(きゃしゃ)なパンプスで女性らしさを加えている。
3月はオケージョン需要が引き続き高かった。オンオフで着られる定番のジャケットやトレンチコート、ニットのアンサンブルなどがよく動いた。
アダム・エ・ロペアトレ恵比寿店
春色を軸にコーディネート
テーマは「ブライトカラーズ」。春の訪れを感じる鮮やかな色、爽やかな質感、遊び心のあるデニムアイテムを軸に提案する。主役の色物はコーディネートが難しいが、アウターやトップの場合、アメリカンスリーブのドレスやカップ付きのインナーなど、しっかり作り込んだインナーと一緒に見せる。アイテム自体の印象をシアー素材で軽やかにし、より着やすくしているものもある。