阪急うめだ本店 展示販売「バティックと日本」開催

2018/06/29 06:28 更新


 阪急うめだ本店は、日本とインドネシアの国交樹立60周年を記念し「バティックと日本」と題した展示販売会を7月2日まで開いている。インドネシアの王室で使用されている王朝バティックや、影響を受けた日本の和更紗などを展示。現地の工房も数多く参加している。

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 バティックは、伝統的なろうけつ染めによって作られる生地で、ジョグジャカルタのパクアラマン王室とソロのマンクネガラン王室で使用されているバティックを紹介した。現地の工房によるショールなどに加え、NPO法人「てこらぼ」監修による京都とインドネシアの技法が融合したウェアやきもの地、雑貨も販売している。

 バティックアーティストのフジモトヤスヨさんは、「心を込めるバティックの精神性を表現できれば」として手描きでろうを引き、染色していくバティックの伝統技法、モチーフを現代風にアレンジしたきもの地を披露した。

 そのほか、戸津正勝日本インドネシア服飾文化協会会長によるコレクションも展示。オランダなど様々な文化から影響を受けたバティックの変遷や、トコ・ジュパンと呼ばれた戦前の日本人移民による商店の歴史なども垣間見ることができる。

 初日の開会式にはパクアラマン王妃らが参加。ミルザヌールヒダヤット在大阪インドネシア総領事は、「日本とインドネシアの企業や技術者のコラボレーションでこのようなイベントを開催できることをうれしく思う。今後も続けていければ」と語った。

開会式にはパクアラマン王妃(中央)らが参加した


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