《ユナイテッドアローズ DXの成功事例へ 藤原義昭執行役員に聞く㊤》下地は十分、きちんとやれば勝てる

2021/05/13 06:30 更新有料会員限定


 「アパレルDX(デジタルトランスフォーメーション)の成功事例になる可能性は高い。ユナイテッドアローズ(UA)が出来なければ他は無理ぐらいの気持ち」と語るのは、UAのDX推進のエンジン役として、コメ兵から転じた藤原(ふじはら)義昭さん。小売りのデジタル化を知りつくす人物の抜擢(ばってき)は業界をあっと言わせたが、本人には勝算があってのこと。抜群の知名度と全国の店舗網をフル活用し、きちんとマーケティングすれば勝てると踏む。7割は失敗するとも言われるDXの最初の成功事例となり、コロナショックで傷む業界にも波及させ貢献できればと話す。

(永松浩介)

知名度と店舗生かす

 ――UAに転じた背景は。

 ファッションが好き、おしゃれが好きと言う人でUAを知らない人はいないぐらい抜群の知名度がある。20代は別かもしれないが、自分も含めセレクト世代はみんな知っている。つまり、最初からマーケティングが生かせる条件を持っているということだ。マーケティングの世界では認知のために多くの資金を費やすのが一般的だが、その必要がない。しかも店舗があまねく全国にある。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約すると続きを読むことができます。

ログイン契約して読む

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事