ユナイテッドアローズは、企業イメージの刷新と次世代への認知拡大のための取り組みを本格化する。10月2日から「異次元リミックス」をコンセプトに作成した動画を自社サイトの特設ページで公開した。松崎善則社長に動画キャンペーンの狙いを聞いた。
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創業来、セレクトショップと並行して自社ブランドも開発し、生活の中で素敵に装うことのできるリアルクローズを提供し、成長してきた。ただその過程で、ファッションの楽しさや驚き、情熱を伝える役割は薄らいだとも感じていた。
当社はトラッド、コンサバのイメージが強い。その部分に共感してくださるお客様と別の客層に向けたブランド開発も始めている。動画ではそんな当社の新たな一面を知ってもらえたらと考えている。
若年層、団塊ジュニア以下の世代への訴求を考えたとき、「こうあるべき」の押し付けより今の時代のリアルを伝えるべきと思った。現実世界だけでなくバーチャル空間にもファッションはある。動画は自由な表現を肯定する内容を目指している。
当社は、大人向けのドレスウェアだけでなく、ストリートスタイルの商品も売っている。そのことを若い世代にも知ってもらいたくて、動画では中条さんと原口さん、リカちゃん、3D・CGのキャラクターに当社の様々なブランドの服を着てもらった。
若いお客様向けの商売ばかりにシフトするわけではない。次の時代のファッションは若い人が作るが、あらゆる世代に合うブランドが当社にはある。このキャンペーンをきっかけにユナイテッドアローズの見え方をもっと多面的なものにしていきたい。