下地TSIホールディングス社長 改革は“商売の当たり前”への回帰

2021/12/24 06:29 更新会員限定


下地社長

 「混乱はあったが、厳しい環境下で現場のリーダーも一つにまとまってくれた」と話すのはTSIホールディングスの下地毅社長。3月1日付の社長就任と子会社9社統合後を振り返り、「激しい1年だった」という。各社で異なる社内ルールを整え、無駄な仕入れを抑えるなど過去の手法に決別、〝商売の当たり前〟に回帰する必要性を繰り返し説き、上期決算の営業利益は計画を上回った。それでも「全員が確信を持てているかというとまだまだ」と気を引き締める。

(永松浩介)

柔軟に人材を融通

 統合は、持ち株会社に事業会社がぶら下がる文鎮型から、社内に縦横の軸を通して柔軟に人材を融通できるマトリックス型への変更が大きい。20年秋に先行したEC部門の統合にも関わったが、組織の大きな全社となると簡単ではない。しかし「事業会社のリーダーと本音ベースで意思疎通を図ったことで、前向きになってくれた」。

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