名古屋大学発AIベンチャーのトライエッティング 需要予測で最適解を導く

2023/12/08 06:25 更新有料会員限定


同社ではメリハリを大事にし昼休憩にくつろぐためにオフィスにゲームブースを設ける

 名古屋大学発のベンチャーとして16年に起業したトライエッティング(名古屋市)は、AI(人工知能)による需要予測で時代の先端を走る。AIを働かせるインフラ(基盤)に着目し、クラウドサーバーを効率的に動かすシステムを開発。ユーザーフレンドリーなAIも自社開発し、誰でも手軽に安価に利用できる仕組みを作った。Tシャツの需要予測に始まり、外食チェーン、食料品、化粧品など幅広い業種から依頼が舞い込む。日本が直面している少子化による働き手不足を解決する方法も、需要予測が最適解を与えてくれるという。

(神原勉)

 膨大なデータを高速で処理するAIは高性能サーバーが欠かせないが、クラウドサーバーのレンタル料金は高くなり、AIの利用料金に跳ね返る。トライエッティングは、高性能でなくてもサーバーを組み合わせて高速処理を可能にするソフトウェアを開発した。自社開発したAIはプログラミングの知識やスキルがなくても直感的に操作できる。エンジニアがいなくても、ローコストで手軽に利用できるシステムが同社の武器だ。

アパレルから要請

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