【ミラノ=高橋恵通信員】「トラサルディ」の新クリエイティブディレクターに、セルハット・イジックとベンジャミン・A・ウズビィのデュオが就任した。メンズとレディスのコレクションのほか、家具などのライセンスビジネスを含むブランド全体のイメージ、ブランディングを担当する。22年秋冬メンズコレクションでデビューする。
イジックとウズビィは16年、ベルリンを本拠地とするブランド「GMBH」(ゲーエムベーハー)を設立し、パリ・ファッションウィークで発表している。イジックはトルコとドイツ、ウズビィはノルウェーとパキスタンがオリジンであることから、マルチエスニックな発想を持つ。テキスタイルのリサイクルなどサステイナビリティー(持続可能性)にも注力している。今後も自身のブランドは継続する。
2人は「歴史ある血統、未開拓な可能性を秘めた同ブランドに新たな息吹をもたらしたい」とする。トラサルディのセバスチャン・スールCEO(最高経営責任者)は、「現代的で責任あるライフスタイルを市場に提案するという観点で、共に尽力していくことに興奮している」と期待する。