24~25年秋冬トレンド解説 ④マスキュリン&フェミニン 対極にある要素をミックス

2024/04/12 15:00 更新有料会員限定


 24~25年秋冬デザイナーコレクションは、対極にある要素を組み合わせるスタイルがビッグトレンドとなった。その中で目立ったのが、マスキュリン&フェミニンだ。継続トレンドのテーラーリングを軸にしながら、女性らしさを際立たせるスタイルが広がっている。

(青木規子)

【関連記事】24~25年秋冬トレンド解説 ③ボディープライズ 手の込んだ透けるドレスが充実

 テーラードジャケットはここ数年続くヒットアイテムで、昨今のレディス市場で欠かせない商品になっている。若年層から大人まで幅広い層に広がり、量感や丈などデザインのバリエーションも増えている。

 レディス市場ではなかなか浸透しないと言われていた時期もあるが、1枚羽織るだけでオンのスタイルになる利便性の高さが魅力となっている。温暖化が進む昨今、秋や初冬はコートを着るほどでもない気温が続くため、アウターとしても使い勝手の良いアイテムになっている。

 今シーズンは、そんな人気アイテムを軸にしたマスキュリン&フェミニンがトレンドとなった。繰り返し注目されてきた定番のトレンドを、今っぽく見せるのは、女性らしさを際立たせている点。透け感や肌見せがポイントとなる。

 パンツスーツを素肌に着たり、レースのドレスにテーラードジャケットを羽織ったり。ボーイフレンドサイズのかっちりとしたジャケットなどマスキュリン要素の度合いが強ければ強いほど、フェミニンなイメージが際立つ。肩パッドを入れてきっちりと仕立てたジャケットが増えている。

ステラ・マッカートニー
アルトゥザッラ
ニナ・リッチ

 よりきちんとしたイメージのフォーマルジャケットも目立つ。「ロエベ」は長いスワローテールのフォーマルジャケットに、野菜をプリントした優しい雰囲気のボリュームパンツをコーディネート。極細のジャケットとたっぷりとしたパンツというフォルムのコントラストも利いている。「ドルチェ&ガッバーナ」は、「タキシード」をテーマに、ブラとタキシードジャケットを合わせた。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード有料会員限定ピックアップニュース連載



この記事に関連する記事