トヨタオートモールクリエイトが運営するカラフルタウン岐阜(岐阜市)は23年度(24年3月期)、施設売上高(自動車販売関連を除く)172億円(前年比1%増)、来場者数850万人(0.2%増)を目指す。「地域を元気に、笑顔にする」をテーマに「来館する楽しさの創出」「地域との連携充実」「災害に強い施設づくり」の取り組みを強め、「地域になくてはならない施設」を目指す。これを受けてテナント会と連携して感動を提供する環境づくり、つながる場づくり、安心安全な施設運営の3点を重点的に取り組む。
22年度の施設売上高は171億円(1%増)で歴代5位となり、来場者数は848万人(1%増)で歴代2位と、コロナ禍の影響からの回復傾向が顕著になった。
23年度は「アフターコロナで人流の復活など順調に回復してきたが、周辺SCのリニューアルなど競合激化が一層進み、コスト上昇、人手不足の深刻化など、より厳しい1年になる」とトヨタオートモールクリエイトの河合利夫社長はみる。
重点方針のテナント会と連携した感動提供の環境づくりでは、より接客力・接遇力を高める施策を強める。接客ロールプレイング大会の復活開催や、スタッフ不足対策として新たに人員採用関係の専用サイトを立ち上げてテナントを支援する。従業員パーティーの復活など、スタッフ同士が交流できる、働きやすい環境づくりに努める。
つながる場づくりでは、LINEによる顧客とのつながりによる様々な情報発信や、ファッションDMクーポンの発行によるファッションテナント支援などに継続して取り組む。eスポーツイベントやトヨタ自動車グループの一員としてクルマやモビリティー関連などモータースポーツイベントを開催して、より顧客とのつながりを深める。
テナント本部とは定期的にコミュニケーションを取りながら、テナント店舗が頑張れる環境づくりを進める。地域とは引き続き盆踊り、花火大会などで連携しながら地域とのつながりを強め、地域貢献・地域共生に取り組む。
今年からガスコージェネレーションを核にしたエネルギーマネジメントシステムをスタートし、省エネ、二酸化炭素排出削減に加えて、地域の防災機能の向上に努め、地球環境や地域により貢献する取り組みを始めた。