東レ、価値に合う価格体系へ エアバッグなどで成果

2023/11/30 06:30 更新有料会員限定


 東レの大矢光雄社長、三木憲一郎専務執行役員繊維事業本部長らは11月29日、大阪で記者会見し、中期経営課題「プロジェクトAP-G2025」の滑り出しとなった23年4~9月の業績について、中国経済の低迷などからマイナス面もあったが、設定した課題は順調に進んでいるとの認識を示した。

(藤浦修一)

【関連記事】東レ 中国低調も事業機会を捉える 高付加価値化で収益確保

 中経では、収益機会を確実に捉えるため「価値創出力」と「競争力」強化を掲げる。価値創出の具体化として次世代モビリティーや資源循環、独自技術による高付加価値化を上げるが同時に重視しているのが「戦略的プライシング」だ。

 これは、品種別や顧客別に商品の「価値を見える化」(大矢社長)、価値と商品の因果関係を明らかにして、顧客との信頼関係の下で、価格を決定していくという考え。価格が認められない場合は、「価値がでるように商品を変えていく」などの対策を取る。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約すると続きを読むことができます。

ログイン契約して読む

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定



この記事に関連する記事