東レの大矢光雄社長、三木憲一郎専務執行役員繊維事業本部長らは11月29日、大阪で記者会見し、中期経営課題「プロジェクトAP-G2025」の滑り出しとなった23年4~9月の業績について、中国経済の低迷などからマイナス面もあったが、設定した課題は順調に進んでいるとの認識を示した。
(藤浦修一)
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中経では、収益機会を確実に捉えるため「価値創出力」と「競争力」強化を掲げる。価値創出の具体化として次世代モビリティーや資源循環、独自技術による高付加価値化を上げるが同時に重視しているのが「戦略的プライシング」だ。
これは、品種別や顧客別に商品の「価値を見える化」(大矢社長)、価値と商品の因果関係を明らかにして、顧客との信頼関係の下で、価格を決定していくという考え。価格が認められない場合は、「価値がでるように商品を変えていく」などの対策を取る。
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