東レのエアバッグ事業 縫製企業を40億円で買収

2019/08/29 06:29 更新


 東レは、自動車のエアバッグ事業で縫製事業に参入する。28日、スウェーデンのエアバッグ縫製企業、アルバ・スウェーデンの全株式を取得し、同社およびポルトガル、チュニジア子会社の買収を決めた。買収金額は40億円。

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 東レのエアバッグ事業は、日本、タイ、メキシコなどに拠点があり、原糸・基布一貫の製販体制を強みとしていた。今回の買収により、素材から製品の一貫型ビジネスを構築する。モジュールメーカーとそれを通じた自動車メーカーとの直接的な取り組みを強め、最新の開発動向やニーズをつかむ。縫製の知見を基布設計に取り入れ、製品開発・提案力も高める。

 アルバ・スウェーデンはアパレル縫製で創業し、97年からエアバッグの縫製を開始。最新設備を活用した独自技術や生産ノウハウ、コスト競争力に定評がある。18年12月期の売上高は3230万ユーロ。従業員数は約1030人(18年12月末時点)。



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