三井不動産は、9月17日に一部が先行オープンする東京ミッドタウン八重洲(東京都中央区)を23年3月10日にグランドオープンする。地下1階~地上3階の商業ゾーンは「ジャパン・プレゼンテーション・フィールド」をコンセプトに57店を揃える。内外の観光客、東京駅やバスターミナルの利用者、周辺のオフィスワーカーから都心生活者といった「いろいろな方にいろいろな使い方をしてほしい」(牛河孝之商業施設本部アーバン事業部長)とした。
同施設は45階建てで、高さ240メートル。延べ床面積は28万5900平方メートル。地下のバスターミナルのほか、上層のブルガリホテル東京、中層のオフィス、下層の商業に加えて、東京大学アカデミックコモンズやカンファレンスなど交流施設が入り、区立小学校やこども園も備えるミクストユースを特徴にする。
17日に開くのはバスターミナルと地下1階の商業ゾーン13店。ターミナル利用者やオフィスワーカーに向けた飲食店を中心にマッシュグループのオーガニックコスメなどの「ビープル」も入る。
23年3月10日には1~3階が開く。1階は〝現代の日本発ラグジュアリー〟を打ち出し、京都の伝統的な織物技術を用いたアートテキスタイルなどの「ホソー」、ニットの「CFCL」などが入る。2階は東京をホームにする14のスポーツチーム・団体のグッズが揃う「トーキョーユナイト」といった物販と飲食などの小規模店11店が配置された自由度の高い〝ヤエスパブリック〟で構成される。3階はダイニングバー。
同施設は東京・八重洲で進む再開発の1期。25年を2期、28年を3期としてそれぞれ高層ビルが設けられる。