昔メリヤス産地と言われた墨田区を中心に、東京の下町エリアには、いまだにカットソー関連のメーカー、小さな縫製工場、加工場などが残っている。東京という地の利を生かし、それぞれの工程に特化した専門工場による分業制によるサンプル作成、小ロット生産にスピーディーかつフレキシブルに対応する。マニアックな新興ブランドから世界で活躍するデザイナーブランドまでの服づくりを熟練職人の技が支える。
老舗の丸編み生地
JR総武線の両国駅から少し歩いた東京の下町、墨田区亀沢にオフィスを構える川邊莫大小製造所は大正7年に創業以来、丸編み生地の製造を続ける老舗企業だ。1969年に現在の千葉県山武市に自社工場を開設、82年に千葉県八街市に工場を新設した。2006年に山武市の自社工場を1棟増築し、八街工場の全設備を移設統合した。墨田区の本社1階にあった編み機も山武市の工場に移した。工場内には50年近く前の度詰めのフライスを作る編み機も現役で活躍するなど50~60台の編み機がある。そのうち常時稼働しているのは天じく3、4台、フライス6台。糸をリスクしてタイムリーに編み立てられるのが強みだ。完成した生機は本社で保管している。
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!
