東京ブランドのレディスの20年プレフォール&秋冬コレクションは、テーラーリングを軸にしたラインナップが急増している。シャープな雰囲気のパンツスーツ、立体的なフォルムにこだわったテーラードジャケット、レトロなセットアップなどイメージはさまざま。春夏に引き続き、きりりとしたスタイルが軸になりそうだ。
(青木規子)
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「トーガ」のプレコレクションに当たるトーガ・プルラは、きっちりとしたテーラーリングとフェミニンなレースやラッフルなど両極の要素を混在させた。そこにトラッドやニューロマンティック、チカーノ(メキシコ系のアメリカ人)、シノワズリの要素が加わっている。テーラードスーツには、南米風のマルチストライプがプリントされ、軽やかなスカートにはブランケットやラグの模様。ラッフルが縦に何本も流れるロングドレスは、布を縦に裂き、ランダムにはぎ合わせてから1色に染めている。ループタイやメタルの小物を組み合わせて、アメリカントラッドを提案する。総レースのシャツに繊細なフリンジが揺れるドレスなどトーガ流のロマンティックアイテムも多い。中国のエキゾチックな雰囲気が漂う陶器の柄も目を引く。