「ザ・デイ」河内直哉さん 日本製で上質な日常着にこだわる

2025/09/10 12:30 更新NEW!


河内直哉さん

 メンズブランド「ザ・デイ」を手掛ける河内直哉ディレクターは、メイド・イン・ジャパンの上質でシンプルな日常着にこだわる。23年秋物からスタートした同ブランドは、色と型数を絞り込み、季節をまたいで長く着用できる服を提案する。

 通常の年2回の展示会では、バイヤーも半年先の見極めが難しく、消費者の動向も変化しやすいことから、「買い付けが難しいのでは」と判断して年4回(春夏、夏秋、秋冬、冬春)に細分化した。

 だが、2年間ブランドを運営してみて、秋冬の商品を販売する期間が短期化しているため、年3回の展示会に変える。工場への発注は早期化する。

 国内でのオリジナル生地作りにも力を入れている。24年春夏には国内生地メーカーと組んで、ナイロンの芯にスーパー120のウールを巻いた糸をツイルにしたオリジナル生地を使った一枚仕立てのジャケットとパンツを提案した。25年冬~26年春向けでは高密度に打ち込んだ綿100%生地を使った撥水(はっすい)性のあるカバーオールとパンツを作った。

 新たな挑戦を始めた河内氏は、26年春夏からメイド・イン・ジャパンによる革製品ブランド「デイデイト」をスタートする。上質だが日常生活で道具としてガシガシ使えるアイテムを揃える。

■河内直哉(かわうち・なおや)

 セレクトショップやブランドで経験を積み、独立して23年秋物からスタートした「ザ・デイ」のディレクターに就く。



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