【今日は何の日?】『オペラ座の怪人』とコートの伝説

2017/09/23 04:25 更新


 1909年9月23日は、『オペラ座の怪人』の連載がはじまった日です。著者は、ガストン・ルルー。連載がはじまったのは『ル・ゴロワ』という日刊紙。翌年には単行本として出版されています。

 ガストン・ルルーは1868年5月6日にパリに生まれています。最初は法律家になるための勉強をします。事実、一時期は弁護士に。けれども、ジャーナリストの道に進む。法律の知識が新聞などに記事を書くのに都合がよかったからです。敏腕なる記者でもあり、ロシア革命の際にも、特ダネをスクープして他紙を抜いています。

 本格的に小説を書くようになったのは、1907年の『黄色い部屋の謎』以来のこと。今も密室物の古典となっています。09年に「オペラ座」のうわさを耳にして、調査をはじめる。

 その結果、うわさは本当だとして書いたのが『オペラ座の怪人』でした。オペラ座の構造は複雑怪奇で、地下には人工湖さえあると信じられています。「怪人」にはぴったりの構造。この中に「昼間の服装の定番だったフロックコートでぴしりと決め…」と。これはオペラ座の支配人、リシャールの秘書、レミーの着こなし。『オペラ座の怪人』は服装史の勉強にもなるようです。(服飾評論家・出石尚三)

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