卸売りが主力のバッグ・革小物メーカーをよく取材する。メイン販路の百貨店の平場が縮小しているため、各社とも売り場の減少分を補おうと、新たな販路開拓に乗り出している。
ただ、百貨店以外の販路と言っても、専門店は自社企画を増やしており、卸の製品の売り場は減りつつある。直営店の出店や自社ECでの販売を広げようにも、コストがかかるため、強化に踏み切れない企業が多い。
あるメーカーはメイド・イン・ジャパンの物作りを武器に、越境ECを開始した。売り上げはまだわずかだが客が着実に増えており、海外市場を意識した商品も作れようになった。別のある会社は、長年運営してきたブランドをリニューアルして、合同展に出展し、セレクトショップなど新たな販路を開拓しようとしている。
減った販路を埋めるために代わりの売り場を探すのではなく、誰に対して何を売るかを明確にして商品作りやブランド構築に取り組んだ方が、結果が出やすいのかもしれない。
(朗)
