ジアウトレット湘南平塚が開業から1年 客数・売り上げは計画通り

2024/06/17 06:28 更新


緑豊かな屋外環境を整えている

 イオンモールのジアウトレット湘南平塚(神奈川県平塚市)は開業から1年が経過し、来館客数は計画通り、売り上げもほぼ計画通りで推移している。こうした結果を受け、新店の導入を積極的に進める。日常使いもできるアウトレットとして地元を中心に根付きながら商圏が広がっている。

 同SCは23年4月28日に開業した。複数の高速道路から近い立地で、自動車でのアクセスに恵まれている。敷地面積13万1000平方メートルに2層の建物を設けた。延べ床面積は6万7000平方メートルで、総賃貸面積3万3000平方メートルに150店が揃う。駐車場台数は3300台。

 スポーツブランドは、全国でも最大級の面積の店舗が多い。また、アウトレットとしては珍しく、生鮮三品のテナントも入っている。これまで、生鮮三品を扱う店舗が日常使いのニーズを捉えて好調で、平塚、厚木、茅ヶ崎、藤沢から集客しているほか、横浜、小田原、静岡県からも来館している。車での来館が多く、メインの客層は40~50代で、ファミリーも多い。現在も来館客の半数は新規客で、客層の拡大が続いている。

 中庭「大神ビレッジ」など緑豊かな屋外環境を整備している。テント設営のためのペグが打てて、たき火を体験できるキャンプサイトもある。こうした環境を生かした体験型イベントを、スポーツ・アウトドアのテナントと連携して開催している。地域との取り組みにも力を入れており、サッカーチーム「湘南ベルマーレ」との協業企画やパブリックビューイングのイベントも実施している。

 日本最大の御殿場プレミアム・アウトレット(三菱地所・サイモン運営)から車で1時間程度という立地だが、「屋外型という特徴を生かし、体験価値を高める」(淺原和仁アウトレット事業部ジアウトレット湘南平塚ゼネラルマネージャー)ことで、独自性を出している。

 6月7日は「ビルケンシュトック」などを扱う複合業態「クオリネスト」、14日に「マイケル・コース」と婦人衣料「ビジュー」がオープンした。27日にコスメ主力の「アエナ」、28日に「ウィゴー」が開店する。

 今後、インバウンド需要を取り込むために、観光客対策も強化していく。



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