六角形の網目(亀甲目)構造を特徴とする薄い網状の布地のことを指し、初めて作られたとされるフランスの地名にちなんでこの名がついた。和名では亀甲紗(きっこうしゃ)とも呼ばれる。
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チュールには「ラッセルチュール」と「ボビンネット」の2種類があり、現在の服地では、ラッセル機で編んだ、経編みのラッセルチュールが主流だ。素材はナイロンやポリエステルなど合成繊維が使われることが多い。チュールに刺繍したものをチュールレースという。
猛暑傾向から、シアーアイテムが増える中、ハリのある透け素材として、チュールの活用が増えている。以前から多かったスカートだけでなく、ビュスティエなど、レイヤードアイテムも増加した。
異素材と重ねたり、袖のみ切り替えたりと、ライトアウターやトップでも見かける。25年春夏はアコーディオンプリーツ加工したものなど、新たに見せ方を変えながら涼しさと軽やかさを加える。