ジャージーの一種。段ボールの断面のように編んだ多層構造が名前の由来で、表と裏を糸で接合している。表と裏の生地の間に空間があり保温性を持つ。軽い着心地ながら耐久性もある。独特のハリとコシがあり、シルエットを維持できる。適度なクッション性も備え、縦方向には伸びにくいが横方向にはよく伸びる。パーカやジャケットに向き、多層構造のため1枚で着ても透けにくい。
【関連記事】《店頭で生かせる!素材3分レッスン 24~25年秋冬》フロッキー加工 凹凸感やビンテージ風を表現
元々スポーツウェアに使われることが多く、80年代にカジュアルウェアにも広まった。ポリエステルなど素材は合繊が中心。家庭洗濯できるものも多く、コロナ下にテレワークが広がる中、注目が集まった。半袖のジャケットやポロシャツなど春夏向けに加え、介護分野のユニフォームにも使われる。
暖冬傾向が強まっている影響で、秋冬向けでも人気だ。24~25年秋冬ではコートや〝ジャコット〟といったアウターのほか、ドレスやパーカなど多様なアイテムに使用シーンが広がっている。