布に接着剤を塗布し、短く切断した繊維を高圧の静電気によって垂直に立たせて接着するのがフロッキー加工だ。生地の全面を覆うとベルベットのような質感になる。模様やブランドロゴなどを描き、部分的に用いたものはフロッキープリントと呼ばれ、生地の表面にふわふわとした立体感や凹凸を生むことができる。
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今秋冬物の立ち上がりでも、フロッキー加工を施した生地を使ったアイテムが目立つ。
フォーマルシーンで着るような光沢のあるドレスやスカートの生地にドットや花柄をあしらい、エレガントな雰囲気を演出するブランドもある。人気が継続しているチュールやシアーのアイテムに、この加工を使うことも増えている。透ける素材に立体的なデザインが浮き出て見えるのがポイントだ。
スウェットシャツやTシャツなど、カジュアルなアイテムにもプリント風で使うことができる。最近は古着ブームもあり、フェイクレザーやデニムの表面に加工を施し、ビンテージの風合いを表現するのにも使われる。