ここ数シーズン人気が続き、様々なブランドが活用しているデニム。デニムの語源は、仏ニーム地方の綾織物を意味するフランス語の「セルジュ・ドゥ・ニーム」だ。米国など英語圏で取引されるようになり、デニムに変化したと言われている。
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濃紺の経糸と白い緯糸を綾織りにした生地だ。経糸の染色は中心部まで浸透させていないため、膝などのよく摩擦するところは、表面の繊維が脱落して中の白い部分が〝アタリ〟となって表れる。製品化する工程であえてクラッシュ加工や洗い加工などをし、最初からユーズド感のあるものとして提案するブランドもある。
生地の重さを表す単位のオンスを使い、一般的に7~14オンス前後がよく流通している。
デニムを使用する代表商品はジーンズやジャケット。23~24年秋冬のジーンズは、ストレートやフレア、バギーなどのゆったりとしたシルエットが多い。24年春夏は経糸を黒に染めたブラックデニムを後加工でグレーなどの淡色にしたものや、白い経糸を使ったホワイトデニムをユーズド加工したものも注目されている。ジーンズカジュアルブランドでは、オーバーオールやスカートも人気が続いている。