23~24年秋冬のレディスウェアは、キラキラと光る素材を使ったアイテムが目立つ。ホリデーシーズンに向けたドレスや小物だけでなく、セーターやデニムアイテムなど、日常に使えるアイテムにも多く取り入れられている。
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キラキラ素材がトップトレンドに浮上したのは22年春夏。コロナ禍の自粛ムードの反動もあり、輝きをまとうことで気分が高揚するスパンコールやメタリックな素材を使ったアイテムが登場した。22年秋冬からマスにも広がり、今秋冬はさらに取り入れるブランドが増えている。
シルクサテンなど、素材自体の光沢や輝きを楽しむアイテムのほか、ラメ糸を使ったものも増えた。ラメ糸は、ポリエステルフィルムに金属を蒸着させ、細く裁断して糸にしたメタリックヤーンや、絹糸やレーヨン、ナイロン糸に金属箔(はく)を巻き付けて作られる糸などがある。ニットアイテムに編み込んだり、ジャケットなどの布帛に織り込んだりするだけでなく、刺繍糸としても使われている。
ビジューやスパンコールなど、装飾として輝きを加えたり、金属の薄い膜を服に転写する箔押しなど、キラキラの表現は多彩。デニムアイテムやセーターに取り入れることで、カジュアルなアイテムを華やかに見せるのがトレンドになっている。