繊研新聞社が調査した26年春夏テキスタイルキーワードランキングは「ビンテージ」「ナチュラル」がトップとなった。若い世代を中心に古着のトレンドが続き、洗いざらしたような風合いに仕上げる製品加工が海外でも評価されているという。ビンテージとともに「カジュアル」も上位に浮上した。
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粗野な風合いの麻や綿、天然繊維調は暑い夏を快適に過ごすための素材として需要が伸びている。サステイナビリティーは必須となり、環境問題への姿勢を示すだけではなく、仏で26年から施行されるPFAS(有機フッ素化合物)規制法など欧州を中心に進む環境関連法制への対応も急がれる。長く使える上質な素材はサステイナブルの観点でも引き合いが増えている。
意匠性を高めた素材も引き続き人気で、手描き風のプリント柄や手仕事感がポイントになりそうだ。凹凸感があり肌離れも良い素材や、軽やかで透明感のあるシアーなども支持された。
アンケートの対象は、原糸・テキスタイルメーカー、コンバーター、染色加工業、商社。シーズンのキーワードをテイスト、タッチ、原料など50以上の中から五つ選んでもらい、理由や想定する用途を聞いた。有効回答数は48。