天満屋(岡山)は今春、地域とのつながりを深めること、リアル店舗の魅力を高めることを柱とする三つの社長直轄組織を立ち上げた。また、店頭、外商、ECの新商材開拓の強化も進めていく。「新しい地方百貨店の形を作る」(斎藤和好社長)ことを見据えている。
(吉田勧)
23年度に新設した直轄組織は「地域連携担当」「CS(顧客満足)向上推進担当」「DX(デジタルトランスフォーメーション)推進担当」の三つ。役員を含めた3人を配した地域連携は、地方百貨店として欠かせない取り組みとして「市町村などが抱えている課題を百貨店だけでなくグループとしてどう解決できるかを考えていく」もの。行政、学校、企業との関係を深める狙いで、岡山市を中心とする岡山県の全市町村を1カ月から2カ月に1回ペースで訪問している。「ふた周り目」に入っており、ウェブサイト作成の受注、観光事業への人材派遣などに結びついている。信頼関係の醸成により、様々な取り組みに広がるとみている。
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