帝人フロンティアは、高機能快適ポリエステル素材「爽多(そうた)」を開発した。日差しを遮断しながら風を通す、すだれに着想を得た織り構造で、高い通気性と紫外線遮蔽(しゃへい)性を両立した。主にレディスを中心としたファッション・カジュアル衣料での採用を想定する。25年春夏向けから始め、24年度に25万メートル、27年度には75万メートルの販売を目指す。
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昨今の猛暑や酷暑で、暑さを和らげる機能を持った素材のニーズが増えていることから開発した。相反する通気性と紫外線遮蔽性を両立するため、注目したのがすだれ。生地表面で紫外線の侵入を抑え、緯あるいは経方向のどちらかにスリット状の高通気部分を設けて三次元的に隙間を開け、空気が通るようにした。同社によると紫外線遮蔽率は85%以上。糸の収縮差と特殊構造から生じる凹凸で肌離れも良く、伸縮性繊維を用いてストレッチ性もある。